こんにちは、かつとしです。
6月の振り返りでは、平均視聴時間50秒を超えることを、YouTubeチャンネルの次の目標として掲げました。
そして7月、平均視聴時間71秒を記録した動画が出ました。
ところが、その動画はほとんど再生されませんでした。
視聴時間が伸びれば、YouTubeからおすすめされる機会も増えるのではないか。そう考えていましたが、実際の結果はそれほど単純ではありませんでした。
7月前半は、新しいシリーズを中心に一定の再生数を得ることができました。しかし、後半になると動画の表示回数が急激に減少しました。
その中で、「ドクターイエローをさがせ!」だけが公開後しばらくしてから伸びるという、対照的な結果も出ています。
今回は、7月に投稿した動画の結果をもとに、小規模なYouTubeチャンネルで起きた「視聴時間は良いのに伸びない」という状況について振り返ります。
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1.6月に見えた「50秒の壁」
6月は、視聴者が画面の中から新幹線を探す「さがせ!」テンプレートに、大きな可能性を感じた月でした。
ただし、再生数が伸びた動画でも、平均視聴時間は40秒台が中心でした。
動画の途中に変化を加えたり、探す対象を増やしたりしましたが、平均視聴時間が50秒を超える動画は、なかなか作ることができませんでした。
そのため、6月の記事では、平均視聴時間50秒をひとつの目標として設定しました。
もちろん、50秒を超えれば必ず動画が伸びるという根拠があったわけではありません。
それでも、動画を後半まで見てもらうことが、おすすめ配信の拡大や総再生時間の増加につながるのではないかと考えていました。
そこで7月は、単に再生回数を増やすだけでなく、視聴者が次の展開を見たくなる構成を作り、平均視聴時間を伸ばすことも検証テーマにしました。
2.7月は「なにをはこんでいる?」を中心に投稿
7月は、「なにをはこんでいる?」という動画を中心に投稿しました。
貨車が運んでいるものを考えた後、正解となる動物やキャラクターが登場する、クイズ形式のキッズアニメです。
6月24日に最初の動画を投稿し、6月末から7月にかけて、構成や登場キャラクターを変えながらシリーズを展開しました。
通常版の動画は、主に50秒から68秒程度です。
7月19日には、複数の動画をまとめた192秒の総集編も投稿しました。
また、7月後半には、6月に手応えを感じていた「さがせ!」テンプレートを再び投稿しました。
7月の主な結果は、次のとおりです。
| 公開日 | 主な内容 | 動画の長さ | 24時間後の再生数 | 平均視聴時間 |
|---|---|---|---|---|
| 7月8日 | なにをはこんでいる? | 57秒 | 391回 | 23秒 |
| 7月15日 | なにをはこんでいる? | 51秒 | 316回 | 24秒 |
| 7月19日 | 総集編 | 192秒 | 732回 | 35秒 |
| 7月26日 | ドクターイエローをさがせ! | 145秒 | 523回 | 51秒 |
| 7月29日 | はやぶさをさがせ! | 155秒 | 13回 | 71秒 |
※数値は各集計時点のデータです。特に7月29日の動画は再生数が少ないため、平均視聴時間などの数値は暫定的なものです。
数字だけを見ると、7月中旬までは一定の再生数を得ており、順調に進んでいるように見えました。
しかし、詳しく見ると、動画ごとの差は大きく、シリーズとして安定して伸びていたわけではありません。
3.前半は順調に見えた「なにをはこんでいる?」
7月前半から中旬にかけて、「なにをはこんでいる?」の多くは、公開後に1万回前後のインプレッションを得ていました。(インプレッションとは、YouTube上で動画のサムネイルが視聴者に表示された回数です。)
24時間後の再生数も、270回から390回程度の動画が多く、YouTubeから一定量のおすすめ配信を受けていたと考えられます。
中には、公開直後よりも、その後数日間で再生数を伸ばした動画もありました。
・7月10日投稿動画は、24時間後272回、1週間後1,779回まで再生数が伸びました
・7月15日投稿動画は、24時間後316回、1週間後2,139回まで再生数が伸びました
この結果から、公開直後の再生数が少なくても、後からおすすめ配信が増える可能性があることが分かりました。
一方で、同じテンプレートを使っていても、1週間後の再生数が300回に届かない動画もありました。
そのため、「なにをはこんでいる?」が安定して伸びるテンプレートになったとは言えません。
一定の配信を受けられる可能性はありましたが、動画ごとの結果には大きな差がありました。
7月前半は順調に見えたものの、実際には、まだ再現性を確認できていない状態だったと考えています。
4.3分を超える総集編を投稿した結果

総集編のサムネ
7月19日には、「なにをはこんでいる?」の複数の動画をまとめた総集編を投稿しました。
動画の長さは192秒で、3分を超える動画です。
これまで投稿してきた50秒から60秒程度の動画と比べると、約3倍の長さになります。
この動画は、公開24時間後に732回再生され、インプレッションは約3万2,000回でした。
通常版より多く表示され、再生数も得ることができました。
3分を超える動画でも、YouTubeから一定量のテスト配信を受けられたことは、ひとつの成果です。
一方、平均視聴時間は、24時間後で35秒、1週間後で33秒でした。
平均視聴維持率は、約17%から18%です。
通常版の平均視聴時間が20秒台であることを考えると、視聴時間そのものは少し増えています。
しかし、動画の長さが約3倍になったことに対して、平均視聴時間は10秒程度しか増えていません。
複数の動画を単純につなげて長くするだけでは、最後まで見てもらえる動画にはならないことが分かりました。
総集編で視聴時間を増やすためには、通常版を並べるだけでなく、
- 最初に動画全体の見どころを示す
- 問題ごとに難易度を変える
- 後半に特別な問題を用意する
- 次の展開を期待させる演出を加える
など、総集編専用の構成が必要だと感じています。
3分を超える動画を制作できたことは前進でしたが、長尺化そのものが総再生時間の増加につながるわけではありませんでした。
5.7月後半、初期配信が突然止まった
7月22日までは、「なにをはこんでいる?」の動画にも一定量のインプレッションがありました。
7月22日の動画は、公開24時間後に314回再生され、インプレッションは約1万3,800回でした。
ところが、状況が大きく変わりました。
・7月24日の動画は、24時間後の再生数が1回、インプレッションは56回
・7月29日の動画は、24時間後の再生数が13回、インプレッションは55回
・7月31日の動画は、24時間後の再生数は1回、インプレッションは37回
これまで1万回以上あったインプレッションが、ある日を境に数十回になりました。
この状況は、単純にサムネイルのクリック率が低かったからとは考えずらく、7月29日の動画は、24時間後のCTRが23.6%でした。(CTRとは、動画のサムネイルが表示された回数のうち、実際にクリックされて再生された割合です。)
ただし、インプレッションが55回しかないため、このCTRをほかの動画とそのまま比較することはできません。
重要なのは、クリックされなかったことよりも、クリックされるかどうかを判断できるほど動画が表示されなかったことです。
初期配信が縮小した原因は、分かりませんが、
考えられることとしては、
- 同じテンプレートを続けたことで新鮮味が低下した
- 動画と視聴者のマッチングが弱くなった
- 過去の動画の反応をもとに、初期配信量が縮小された
- 夏休みに入り、視聴者層や競合する動画が変化した
- チャンネル全体のテスト配信が一時的に小さくなった
などがあります。
しかし、これらはあくまで仮説です。
動画の内容が悪かったために再生されなかったのか、それとも、動画を評価するための初期配信そのものが行われなかったのか、現在のデータだけでは判断できません。
7月後半に起きたのは、再生された後に評価が下がったというより、評価を受けるための表示機会自体が極端に少なくなった状態です。
6.ドクターイエロー動画だけが後から伸びた

ドクターイエローをさがせ!のサムネ
初期配信が減少した中で、7月26日に投稿した「ドクターイエローをさがせ!」だけは、異なる動きをしました。
この動画も、公開12時間後の再生数は1回でした。
この時点では、ほかの動画と同じように、ほとんど表示されないまま終わる可能性があると考えていました。
ところが、その後YouTubeからのおすすめ配信が始まり、公開24時間後には523回、3日後には1,128回まで伸びました。
3日後のインプレッションは約3万回です。
平均視聴時間は51秒、平均視聴維持率は35.2%でした。
公開直後には動かなかった動画が、後からおすすめに表示され、再生数を伸ばしたことになります。
この動画が伸びた理由としては、
- ドクターイエローという人気のある題材
- 画面から新幹線を探す「さがせ!」形式
- 3台のドクターイエローを探す構成
- 視聴者が動画の内容を理解しやすかった
- 145秒の中で複数の問題を楽しめた
といった要素が考えられます。
ただし、どの要素が決定的だったのかは分かりません。
「さがせ!」テンプレートが復活したと判断するには、まだデータが足りません。
今回確認できたのは、ドクターイエローという題材と「さがせ!」形式を組み合わせた動画には、現在もおすすめ配信を受ける可能性があるということです。
7.平均視聴時間71秒でも伸びなかった

はやぶさをさがせ!のサムネ
7月29日には、「はやぶさをさがせ!」を投稿しました。
この動画の長さは155秒です。
公開24時間後の結果は、次のとおりでした。
- 再生数:13回
- インプレッション:55回
- CTR:23.6%
- 平均視聴時間:71秒
- 平均視聴維持率:45.8%
平均視聴時間は、6月から課題としていた50秒を大きく超えました。
平均視聴維持率も、45.8%という数値になっています。
数値だけを見ると、少なくとも視聴した人の一部は、動画を比較的長く見てくれたことになります。
しかし、動画はほとんどおすすめに表示されず、再生数も伸びませんでした。
ここで注意しなければならないのは、24時間での再生数が13回と非常に少ないことです。
平均視聴時間71秒という数値は、少数の視聴者の行動によって大きく変わる可能性があります。
より広い視聴者に表示された場合も、同じ平均視聴時間になるとは限りません。
CTR23.6%についても、インプレッションが55回しかないため、通常の動画と単純に比較することはできません。
そのため、
「平均視聴時間71秒の良い動画だったのに、YouTubeから評価されなかった」
と断定することはできません。
一方で、少数の視聴者から良い数値が得られても、必ず次の配信段階へ進むわけではないという結果は残りました。
6月には、平均視聴時間が50秒を超えれば、さらに動画が伸びる可能性があると考えていました。
しかし7月は、平均視聴時間が71秒になっても、インプレッションは増えませんでした。
この結果から、平均視聴時間は重要な指標ではあるものの、それだけでおすすめ配信が決まるわけではないと感じています。
8.7月の結果から分かったこと
7月の結果から、今後の動画運営について、いくつかのことが見えてきました。
平均視聴時間だけでは再生数を説明できない
7月26日のドクターイエロー動画は、平均視聴時間51秒で1,000回以上再生されました。
一方、7月29日のはやぶさ動画は、平均視聴時間71秒でしたが、ほとんど表示されませんでした。
はやぶさ動画は母数が少ないため、数値をそのまま比較することはできません。
それでも、平均視聴時間だけを見て、動画が伸びるかどうかを判断することは難しいと分かりました。
視聴時間を伸ばすことは引き続き重要ですが、それだけを目標にするのでは不十分です。
テンプレートだけでなく題材も重要
ドクターイエローとはやぶさは、どちらも「さがせ!」形式の動画です。
しかし、結果には大きな差が出ました。
この違いには、動画の構成だけでなく、題材そのものの人気や需要も影響している可能性があります。
これまでは、「さがせ!」「かぞえる」「なにをはこんでいる?」といったテンプレートの違いを中心に検証してきました。
今後は、同じテンプレートでも、
- ドクターイエロー
- はやぶさ
- こまち
- 動物
- 色
- 数
など、何を題材にするかも分けて考える必要があります。
小規模チャンネルでは初期配信の影響が大きい
インプレッションが数万回あれば、CTRや平均視聴時間をもとに、ある程度動画の反応を分析できます。
しかし、インプレッションが数十回しかない場合は、数値の変動が大きくなり、動画を正しく評価することが難しくなります。
7月後半は、動画の内容を改善する以前に、十分な表示機会を得られないという問題が起きました。
動画の質を上げることは必要です。
同時に、YouTubeがどの視聴者に動画を届けようとしているのか、題材やシリーズ構成を含めて考える必要があります。
同じ形式を続けるだけでは安定しない
「なにをはこんでいる?」は、7月前半に一定の再生数を得ました。
しかし、同じ形式を続けても、後半まで安定して配信されることはありませんでした。
同じテンプレートを続けたことが直接の原因かどうかは分かりません。
それでも、ひとつの形式だけに偏るより、複数のテンプレートや題材を使いながら、視聴者の反応を見る必要があると考えています。
9.今後は「視聴時間」だけでなく、題材と初期配信を検証する
これまで私は、平均視聴時間を伸ばすことを大きな課題としてきました。
その考え自体は、今後も変わりません。
動画を長く見てもらうことは、総再生時間を増やすためにも重要です。
しかし、7月の結果から、視聴時間だけでは動画の伸びを説明できないことが分かりました。
今後は、次の要素を分けて検証していきます。
- 動画のテンプレート
- 新幹線や動物などの題材
- 公開後の初期インプレッション
- CTR
- 平均視聴時間
- 平均視聴維持率
- 公開後におすすめ配信が始まるまでの時間
「なにをはこんでいる?」だけに投稿を集中させるのではなく、「さがせ!」「かぞえる」など、これまで反応のあった形式も組み合わせていきます。
また、ドクターイエローのように反応の強い題材と、ほかの新幹線との違いも確認していきます。
長尺動画についても、通常動画をまとめるだけではなく、長尺用の導入や特別問題を加えるなど、専用の構成を検討します。
ただし、1本の動画だけで結論を出すことはできません。
ドクターイエローが伸びたことも、はやぶさが伸びなかったことも、今の段階ではひとつの事例です。
今後は、複数の動画を投稿し、同じ結果が繰り返されるかを確認していきます。
7月を経て、検証の目的は「平均視聴時間を50秒以上にする」ことから、題材、構成、初期配信、視聴時間の組み合わせを調べることへ変わりました。
10.まとめ
7月は、「なにをはこんでいる?」を中心に動画を投稿しました。
前半から中盤にかけては、1万回以上のインプレッションを得る動画もあり、一定のおすすめ配信を受けることができました。
3分を超える総集編も投稿し、通常版より多くの再生数を得ました。
しかし、長尺化した割合ほど平均視聴時間は伸びず、総集編には専用の構成が必要だと分かりました。
7月後半になると、動画のインプレッションが数十回まで急減しました。
その中で、「ドクターイエローをさがせ!」だけは、公開直後には動かなかったものの、後からおすすめ配信が始まり、1,000回以上再生されました。
一方、「はやぶさをさがせ!」は、平均視聴時間71秒を記録しましたが、インプレッションは55回にとどまりました。
平均視聴時間50秒という目標は、数値上は超えることができました。
しかし、その数値だけでは、動画の再生数を伸ばすことはできませんでした。
視聴時間は重要な指標ですが、動画の題材、視聴者との相性、初期配信など、複数の要素が関係していると考えています。
7月は、明確な答えが見つかった月ではありません。
むしろ、これまで持っていた「視聴時間を伸ばせば再生数も伸びる」という仮説を見直し、次に何を検証するべきかが変わった月でした。
8月も結果を記録しながら、小規模なYouTubeチャンネルで動画を届ける方法を探していきます。
7月の結果を受けて、改めてYouTubeは自分の思うようにはいかないと感じました。
それでも、いつか「だから面白い」と笑える日が来ることを信じて、これからも、みんなが笑顔になれる作品を作っていきます。
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